茨城県常総市 / 関東・東北豪雨災害

復興計画

計画策定の趣旨(概略)

   今回の水害は、本市として過去に類を見ない大災害であり、復興への道のりは決して平坦なものではありませんが、水害という逆境を好機に転じ、従来の本市の姿から大きく躍進した「市民の笑顔と誇りに満ちたまち」を創生するため「常総市復興計画」を策定いたします。


復興計画と復興ビジョン(概略)

   「常総市復興計画」を策定するにあたり、水害前よりも魅力のある常総市を再生・創造していくため、また、未来の常総市の姿を明確にするために、その指針となる「常総市復興ビジョン」を策定しました。
   復興ビジョンは、復興を遂げた常総市のあるべき姿であり、市民が目指す目標です。しかし、その目標を実現するための具体的な手段を示せなければ、目標は単なる夢で終わってしまいます。
   そのようなことから、復興ビジョンで掲げた将来像を実現するための施策や事業といった行動計画部分までを掘り下げて検討し、「復興ビジョン」に「行動計画部分」を加え、「復興計画」とします。


常総市復興計画
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復興の基本方針

(1)計画の対象地域

   今回の水害では、鬼怒川以東のほぼ全域及び以西の一部が浸水し、その範囲は市域の約3分の1に及びます。この地域を今後も安心して住み続けられる災害に強い安全なまちに甦らせるとともに、市全体がいままで以上に豊かで活気のあるまちとして躍進するためには、オール常総で復興に取り組む必要があります。そのようなことから、復興計画の対象地域を常総市全域と定めます。

(2)計画期間

   計画期間は、平成28年度~平成32年度までの5年間とします。
また、復興計画の内容を、まち・ひと・しごと創生総合戦略や次期総合計画へ反映させていきます。

常総市復興計画
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(3)復興の進め方(概略)
  •    ① 被災者への継続的な支援・水害の検証と反省・復興事業を同時進行
  •    ② 若い世代が牽引し、市民全体の笑顔を引き出す復興まちづくり
  •    ③ 適切かつ柔軟な計画の見直し
  •    ④ 復興進捗状況の公表
  •    ⑤ 将来への投資
  •    ⑥ 情報収集力・発信力・活用力の強化
  •    ⑦ 多様な主体と連携した復興まちづくり
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復興の基本理念

【川と向き合い、川とともに育ち、「住みたい」を大切にする常総】

   これは、常総市が復興に取り組むにあたって最も基本となる考え方です。
   本市は、鬼怒川・小貝川をはじめ大小多数の河川を有するまちであり、川を意識せずに暮らすことはできないこと、また、川とともに発展してきた歴史などを踏まえ、川がある生活を前提としたうえで「住みたい」と思っていただけるまちになろうというものです。


復興目標と目標達成のための基本姿勢(概略)

(1)復興目標

   本計画では、復興目標を「平成32年度時点で常総市が目指す4つの姿」で現します。
復興にあたっては、この4つの姿(目標)を実現するために、基本理念に基づいたまちづくりを推進していきます。

常総市復興計画
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(2) 復興のための4つの「柱」と「基本姿勢」

   「きもち」、「くらし」、「まもり」、「ほこり」が、本市の復興の「柱」です。具体的には、
この「柱」ごとの基本姿勢に沿って、復興に向けた事業を展開します。

◎ 「きもち」の柱

   【基本姿勢】
   ~「住みたい」を大切にする~

・常総に「住みたい」「住み続けたい」「戻りたい」という気持ちを大切にしたい。また、全国から頂いた好意に感謝し、 その精神を継承しよう。

◎ 「くらし」の柱

   【基本姿勢】
   ~川とともに暮らす~

・水辺の安心と魅力を高めながら、川に学び川を楽しめるような、常総ならではの暮らしを実現しよう。

◎ 「まもり」の柱

   【基本姿勢】
   ~みんなで災害に備える~

・災害の経験を踏まえ、皆が協力して万が一の災害に備える。地域の守りを固めることで安心を手にしよう。

◎ 「ほこり」の柱

   【基本姿勢】
   ~新拠点(常総インターチェンジ周辺)を形成し、農商工復興を推進する~

・「農業用の耕作地比率はわが国トップクラス」、「海に面していない市区の中で、人口1人あたりの食料品製造業出荷額は日本一」、「圏央道インターチェンジ」、これらは、我々の誇り・強みです。水害によりダメージを受けた我が市の産業を再建再興し、市民の誇りを取り戻そう。

出典

常総市ホームページ http://www.city.joso.lg.jp/

  • 常総市復興計画(常総市 平成28年3月)を加工して作成
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