新潟市 / 新潟県地震(S39)

被害状況

地震被害の特徴

新潟地震による被害が大きかった地域は、信濃川と阿賀野川の河岸地域とこれらの旧河川敷に限られており、地盤の安定していない、いわゆる軟弱地盤地域であったことから、新潟地震による被災の第一要因は地盤災害であるといわれている。

地震被害の概要

  • 地震発生と同時に軟弱地盤地域において液状化現象による噴砂と地下水の噴出が起こり、市内各所で浸水した。また、鉄筋コンクリート建造物の沈下や傾斜、道路・堤防の陥没や沈下等が多数発生した。
  • 昭和大橋、東跨線橋が落橋。
  • 信濃川河口付近の護岸堤が崩壊したため、河川水が流入した。
  • 13時35分から14波にわたり高さ1~2mの津波が来襲し、数年前からの地盤沈下によりゼロメートル地帯となっていた河口部低地の浸水被害をさらに大きくし、市内約5,600haが浸水した。
  • 地震発生と同時に7件の火災が発生し、そのうちの3件は大事に至らずに消し止め、4か所から黒煙が上がった。そのうちの一つが昭和石油のものであり、石油タンクが炎上、付近住家へ延焼し16日間燃え続けた。

地震被害のまとめは以下のとおりである。

死亡11人 重傷16人 軽傷109人
家屋の全壊(焼) 2,338世帯
家屋の半壊(焼) 7,595世帯
床上浸水 10,283世帯
罹災人員数 144,097人
被害金額 1,048億292万
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