
被害状況
水害の原因と特徴
水害の特徴
・
短時間の集中豪雨により、主要河川の流量が計画高水位を上回り、堤防の防災能力を超えた
・
主要河川の増水により支流への逆流が発生するとともに、支流の流量も計画高水位を超えた
・
河川の増水により市街地の雨水が排除できなかった
・
住民の虚を突く深夜の、しかも、短時間の集中豪雨により、防災活動が後手にまわった。
被害の特徴
・
住家被害が全壊4戸、半壊5戸、一部損壊43戸、床上浸水1,740戸、床下浸水1,414戸となるなど、昭和20年の枕崎台風以来の大規模災害となった。
・
水道、電気、電話施設に損壊が生じるなど、ライフラインに打撃を与えた。
・
商店、工場、事務所等の浸水被害や農林施設被害により、経済活動に支障が生じた。
・
土木、教育、ごみ処理施設など公共施設に被害が発生し、市民生活に支障が生じた。
被害状況一覧
区分 |
被害 |
死者 |
0 人 |
行方不明者 |
0 人 |
負傷者 |
5 人 |
住家全壊 |
4 戸 |
住家半壊 |
5 戸 |
住家一部損壊 |
43 戸 |
住家床上浸水 |
1,740 戸 |
住家床下浸水 |
1,414 戸 |
区分 |
被害 |
非住家被害 (内公共施設) |
638 箇所 |
( 66 箇所 ) |
農林水産施設 |
956 箇所 |
公共土木施設 |
251 箇所 |
断水 |
570 戸 |
電話不通 |
1,101 戸 |
住家床下浸水 |
3,483 戸 |
被害の概要
1.避難者数 280人(13箇所)
2.地区別住家被害
地区別住家被害一覧表(単位:戸)
地区分 |
住家損壊 |
床上浸水 |
床下浸水 |
東津山 |
1 |
113 |
113 |
城東 |
|
58 |
91 |
城南 |
|
234 |
82 |
中央 |
|
24 |
21 |
鶴城 |
|
55 |
79 |
城北 |
|
37 |
46 |
城西 |
3 |
465 |
205 |
西苫田 |
|
5 |
32 |
東苫田 |
|
2 |
10 |
二宮 |
|
95 |
89 |
院庄 |
|
15 |
19 |
佐良山 |
19 |
320 |
298 |
福岡 |
1 |
198 |
112 |
地区分 |
住家損壊 |
床上浸水 |
床下浸水 |
福南 |
12 |
31 |
5 |
田邑 |
2 |
10 |
30 |
一宮 |
|
27 |
70 |
高田 |
1 |
13 |
37 |
高倉 |
|
2 |
13 |
神庭 |
2 |
1 |
9 |
滝尾 |
|
|
|
成名 |
|
|
10 |
高野 |
|
|
12 |
広野 |
|
3 |
8 |
大崎 |
|
2 |
10 |
河辺 |
11 |
30 |
13 |
合計 |
52 |
1,740 |
1,414 |
3.非住家被害
商工業等(単位:箇所)
区分 |
床上浸水 |
床下浸水 |
合計 |
商業 |
店舗 |
301 |
26 |
327 |
倉庫 |
60 |
2 |
62 |
事務所 |
75 |
6 |
81 |
小計 |
436 |
34 |
470 |
工業 |
工場 |
62 |
4 |
66 |
倉庫 |
16 |
|
16 |
事務所 |
11 |
2 |
13 |
小計 |
89 |
6 |
95 |
合計 |
525 |
40 |
565 |
文教施設 34箇所
民生施設 5箇所
環境衛生施設 1箇所
水道施設 17箇所
観光施設 6箇所
消防施設 1箇所
4.農林水産施設の被害(単位:箇所)
5.公共土木施設の被害(単位:箇所)
区分 |
損壊箇所 |
区分 |
損壊箇所 |
区分 |
損壊箇所 |
区分 |
損壊箇所 |
合計 |
道路 |
204 |
橋梁 |
1 |
河川 |
43 |
公園 |
3 |
251 |
6.ライフラインの被害
種別 |
被害状況 |
水道 |
管路破損により、570世帯断水 |
電気 |
断線等により、3,483世帯で停電 |
電話 |
ケーブル流失等により1,101回線不通 |
7.その他
上記の直接的な被害にとどまらず、被災地域では、生活再建に向けた、肉体的、精神的重圧や長期化した避難所生活による心労、学校等教育機能の低下、応急復旧作業に伴う交通渋滞、ライフラインの損壊による不便な生活など、市民生活に対する被害の影響はさまざまな面に現れた。また、産業面においても、生活基盤である農地・農業用施設、林業施設被害や商工業設備・機能の損傷による市経済への影響は多大なものであった。さらに、大量の災害廃棄物処理や焼却炉の浸水により長期化した一般廃棄物の委託処理など、水害の影響は多方面にわたる深刻なものとなった。