兵庫県(佐用町) / 平成21年台風第9号

緊急提言に対する対応策

 「兵庫県台風第9号災害検証委員会」から去る5月19日に、増水期を迎え緊急に講ずるべき対策について、提言が提出された。
 同提言では、

  1. 「自分の命は自分で守る」 自助意識の喚起
  2. 市町の避難対策の徹底
  3. 県の防災・減災対策の推進

の重要性が指摘されており、本県ではこの提言の趣旨を踏まえ、水害などを想定した防災訓練の実施や大規模災害時における市町の支援体制の強化など、以下の取り組みを行うことによって、増水期対策に万全を期す。

 提言1.「自分の命は自分で守る」 自助意識の喚起
(1) 洪水、土砂災害などによる被害範囲や避難場所などの情報を示すハザードマップ等を通じた住民自らによる地域の安全・危険情報の把握
●地域住民対象のハザードマップ勉強会の開催支援
ハザードマップの見方や活用方法等の勉強会に「ひょうご防災特別推進員」を派遣する。
【今後の検討項目】
・ハザードマップの使い方ハンドブックの作成・配布
・市町のハザードマップを集約し、マップの見方や活用方法等を指南するポータルサイトの設置

(2) 住民自らによる安全な避難場所・避難経路などの確認及び土砂災害の危険性や浸水状況に応じた適切な避難行動の事前検討
●山地災害危険地区の集落裏山の危険箇所の点検や、住民のワークショップによる地域版の防災マップの作成
【今後の検討項目】
・地域のハザードや避難場所を確認する為の住民によるまち歩きモデル事業の実施
・住民による地域のハザードマップ作成支援

(3) 防災に関する講習会や訓練等への積極的な参加
●水害を想定した合同防災訓練の実施
●地域防災力強化訓練の実施促進
●土砂災害警戒区域等における避難訓練の実施
●山地防災に関する研修会の実施
●土石流模型実験装置を活用した防災教室の開催
●ひょうご防災リーダー講座の開催
●県広報誌やラジオ番組等よる防災知識の普及・啓発
・防災ホットライン
「防災情報の提供と放送に関する覚書」に基づき、ラジオ関西から防災情報を発信。
・防災マッカセナサイ!
ラジオ関西から毎週土曜日(8:00~9:50)に、日々の防災に役立つミニ情報を提供。
●「兵庫県防災ハンドブック」「ひょうごの山地防災ハンドブック」による防災知識の普及・啓発
「兵庫県防災ハンドブック」・・・洪水、土砂災害の基礎知識や災害時の情報収集等をとりまとめたもの。H20年3月に発行し、インターネットで一般公表している。
「ひょうごの山地防災ハンドブック」・・・山地災害の基礎知識や危険箇所の点検ポイント等をとりまとめたもの。H22年2月に発行し、インターネットで一般公表している。
ページの先頭へ戻る