豪雨 災害時必要物資

豪雨downpour


平成26年8月広島土砂災害

平成26年8月、台風12号・11号の接近により前線が日本付近に停滞し、各地で大雨となりました。
広島県広島市では、8月19日夜から20日明け方にかけて、猛烈な雨となり1時間、3時間、24時間降水量の値が観測史上最も多い降水量を観測しました。この大雨により、広島市北部の安佐南区や安佐北区では、大規模な土石流が発生し、土砂災害が深夜に起きたことも要因となり、大きな人的被害を受けました。

物資要請内容

当時の状況、対策本部の動きと、コメリ災害対策センターへの物資要請内容

NPO法人コメリ災害対策センターへ要請のあった物資
8/23
  • 角スコップ 200個
  • 長靴(26cm,27cm) 100個
  • 軍手 84双
8/25
  • 土のう袋(50枚入) 2,400個
  • 土のう袋(50枚入) 1,000個
  • 土のう袋(50枚入) 1,100個
8/29
  • 土のう袋(50枚入) 2,600個
  • 土のう袋(50枚入) 4,000個
9/1
  • 土のう袋(50枚入) 1,200個
  • 土のう袋(50枚入) 400個
  • 土のう袋(50枚入) 400個
9/3
  • 土のう袋(50枚入) 1,200個
  • 土のう袋(50枚入) 400個
  • 土のう袋(50枚入) 400個
  • 土のう袋(50枚入) 1,200個
  • 土のう袋(50枚入) 400個
  • 土のう袋(50枚入) 400個
台風12、11号の影響による大雨
月日 時間 地域
8/1~8/5 台風第 12 号の影響で、特に四国地方の太平洋側では、8 月 1 日から 5 日までの総降水量が多いところで 1000 ミリを超えるなど、8月の月降水量平年値の 2~4倍となる大雨となったところがあった。
8/7~8/11 台風第 11 号の影響で、日本の広い範囲で大雨となり、特に、四国地方から東海地方にかけて、8 月 7 日から 11 日までの総降水量が 500 ミリ~1000 ミリの大雨となった。
8/16~8/17 前線や湿った空気の影響で、各地で局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、特に京都府福知山市や岐阜県高山市等で 48 時間降水量の値が観測史上1位の値を更新する大雨となった。
8/17 京都府福知山市に対し、災害救助法が適用
8/17 兵庫県丹波市に対し、災害救助法が適用
8/19 福知山市は、市街地の浸水により、家庭からのものだけでなく、事業者から出される大量の災害ゴミへの収集機能が追い付かなくなったため、兵庫県豊岡市・京都府綾部市・舞鶴市など11市からゴミ収集の応援を要請した。

豪雨による広島市の土砂災害
月日 時間 地域
8/19 16時03分 広島県に大雨注意報、洪水注意報が発令
20時以降 広島市に落雷に伴う停電と復旧が断続的に繰り返された
21時26分 広島市に大雨警報、洪水警報が発令
8/20 1時15分 広島市に土砂災害警戒情報が発令
1時21分 大雨警報(土砂災害、浸水)、洪水警報が発令
1時35分 土砂災害警戒情報(対象市町村の追加)
3時20分 土砂災害が発生 避難基準雨量を一気に超える区域が発生(広島市安佐南区)
3時20分 避難基準雨量を一気に超える区域が発生(広島市安佐北区)
3時20分 根谷川はん濫警戒情報(4 時頃はん濫危険水位に達する見込み)(広島市安佐北区)
3時21分 土砂災害に係る最初の通報 がけ崩れ(広島市安佐南区山本八丁目)
3時30分 災害対策本部の設置
3時30分 根谷川水防警報発表
3時30分~ 土石流の発生により3時30分頃以降は完全に停電
3時37分~ 停電
3時49分 土砂災害警戒情報(対象市町村の追加)
3時49分 広島県へ記録的短時間大雨情報
4時00分 最大 1 時間降水量が 101.0となり、観測史上もっとも多い降水量を観測(広島市三入地区)
4時01分 夜間の豪雨(1 時間雨量)広島市安佐北区可部東(3 時:92mm、4時:115mm、5時:2mm)
4時15分 避難勧告(広島市安佐北区 可部学区の一部、可部南学区の一部、三入学区、三入東学区、大林学区)
4時20分 根谷川はん濫発生(広島市安佐北区)
4時25分 夜間の豪雨(1 時間雨量)広島市安佐南区 佐東(3時:87mm、4時:80mm、5時:0mm)
4時30分 避難勧告(広島市安佐南区 梅林、八木、緑井、山本学区)

月日 時間 地域
8/20 18時30分 土砂災害警戒情報 解除
8/20 広島市に災害救助法が適用
8/21 4時05分 大雨警報から注意報へ切り替え
8/24 12時~ 避難指示・避難勧告が順次解除
9/5 政府は、平成26年8月豪雨による被害を激甚災害に指定

出典