災害時物資 HowTo

物資の使用法、活用法をご紹介します。

  • ※物資の写真は一例です。実際にお送りする物資とは仕様が異なる場合があります。

  • 災害時必要物資

ブルーシート

ブルーシート

中越沖地震でまず始めに要請のあったブルーシート。阪神大震災や中越大震災、7.13水害などといった過去の大災害でも非常に需要のあった物資です。
災害発生時には、自治体からの要請が数百枚から数千枚になるので、コメリ災害対策センターでも特に重点的に管理をしています。
使用用途は屋根の破損箇所にかぶせて雨漏りを防ぐことはもちろん、体育館などの避難所で下に敷いたり、単管パイプとともに一時的な仮設テントとして利用するなど様々な場面で活躍します。
また、通常は2間×3間のサイズが多く出回っていますが、災害時は大判サイズの需要が高いようです。

救急ミニトイレ・救急ミニオマル

救急ミニトイレ・救急ミニオマル

災害時に忘れがちなのがトイレの問題。携帯トイレがあればいざという時にも安心です。
もともとはカー用品として渋滞時のトイレ対策用に販売されていますが、断水時や車内避難時等にも大変役立つ物資です。
今回の中越沖地震でも、地震発生2日目にまとまった数の要請があり、避難所へ向けて出荷をしました。
この救急ミニトイレはコンパクトで握りやすい袋型、そして救急ミニオマルは組み立て式トイレとなっており、どちらも男女の区別なく使用が可能で、排尿後すぐに固まります。また、使い終わった後は可燃ゴミとして処理ができるので、一般家庭の災害備蓄品としてもおすすめの物資です。

土のう袋

土のう袋

台風、大雨による水害、浸水対策として活躍する土のう袋。2007年7月の新潟県中越沖地震では、台風接近時に数千枚の要請がありました。
使用用途は、河川や土砂の流出防止や地下道への流出防止、また溜まり水の処理など多くの場面で役立ちます。また災害後のガラやゴミ入れとして使用したり、がけ崩れ防止、また資材や部品の整理などにも使える丈夫な袋です。

投光器

投光器

災害時、屋外や臨時スペースの照明としてニーズの高い投光器。投光器には、レフ球、ハロゲン球、耐震球、そして電球型蛍光灯タイプの大きく四種類があります。
屋外での使用には、防雨型のハロゲン、反対に屋内など限られた空間であれば熱を発生しにくい電球型蛍光灯のものがお薦め。
下表の特徴を参考に、用途に最適な種類をお選びください。

  レフ球 ハロゲン 耐震球 電球型蛍光灯
大きさ
明るさ 普通
熱をもつか もつ もつ もつ もたない
値段 中位 安~中位 高い
取扱について やや難
利点 長寿命
防雨型
省エネ
長寿命

発電機

発電機

停電時はもちろん、屋外活動に便利なのが、発電機。現在では持ち運びしやすい小型タイプも多いです。
一般に、出力が2000W(5万円程度)の機種が使いやすく、電力量も十分確保できます。
インバータ付発電機は、値段は高めですが、パソコンなど精密機器を使う場合には、誤作動防止のためにこちらをお選びください。
電化製品は、スイッチを入れた瞬間や、モーター内蔵のものは、製品表示以上の電力が必要になるため、十分出力に余裕を持たせた状態でご使用ください。

消石灰

消石灰

水害時や家畜伝染病発生時に土壌の消毒等に使用される消石灰。
粉タイプと粒タイプがあり、容量は1kg袋や10kg袋、20kg袋がある。
消石灰はコメリの農業資材の品揃えの中で油かす、鶏ふんに並び最大の取り扱い量があり、全国8カ所のセンターでは、常時大量備蓄している。消石灰は水に溶けるとアルカリ性を示すため、手袋等を使用し、直接皮膚に触れないよう注意が必要である。

作業衣服

作業衣服

災害時の応急復旧作業時の衣服としてツナギ服やTシャツ、下着、靴下、雨合羽、ビニール手袋なども、コメリ災害対策センターでは緊急時に対応。
長靴などは、通常の物から、耐油性の物まで供給可能。同じ履物であっても、使用する状況によって異なる種類が必要になり、物資の使用用途に合う素材やサイズ、機能が必要とされる。

毛布

毛布

避難所で床に敷いたり、寝る際に体に掛けたりする毛布。季節に関わらず朝夕は冷える場合があり、避難生活に毛布は欠かせません。
また木材などと組み合わせることで緊急時には簡易の担架としても活躍します。
コメリ災害対策センターでは現在毛布を備蓄しており、毛布の流通量が少ない時期であっても対応できるように管理しています。

使い捨て食器

使い捨て食器

災害時、避難所などでの炊き出しで大量に必要になる使い捨て食器。
水道などのライフラインの復旧に時間がかかると、それだけ継続的に必要になる物資です。
新潟県中越沖地震では、紙皿や紙コップ、割り箸など約1ヶ月に渡り大量の要請がありました。コメリ災害対策センターでは1日あたり10万食分の使い捨て食器供給が可能です。
どんぶり型や、従来のものより硬い紙皿など、種類も様々あります。

カセットコンロ・ボンベ

カセットコンロ・ボンベ

家族団らんのお鍋やアウトドアで活躍するカセットコンロ。ガスや電気が止まっても、お湯が沸かせたり、温かい食事の準備ができるので、災害時にも大変役立ちます。
カセットボンベ内のブタンガスは、変質しないため、長期保存が可能ですが、ボンベに錆びが出ている場合には、そこからのガス漏れがないことを確認の上、使用してください。

水缶(ポリタンク)

水缶(ポリタンク)

災害時、なくなって困るのは水。飲料水はもちろん、生活用水の確保に欠かせない水缶。サイズは5、10、20リットルなどありますが、20リットルが一般的。
また、災害時用飲料水長期保存容器「メデタンク」は、光触媒の殺菌作用により、飲料水を常温で約3年間保存ができます。
その他に、コップに注ぎやすいコック付や、普段使わない時には畳めて場所を取らないタイプなどがあり、用途やご希望に合わせてお選びいただけます。

高圧洗浄機

高圧洗浄機

水害発生時、土砂の清掃等に活躍が期待できるのが、高圧洗浄機。
一般的に洗車や家の外壁、コンクリートの洗浄等に使用されます。
水量は水道の約3分の1でも、水圧は水道の20倍以上で、節水しながら頑固な汚れを素早く洗浄することが可能です。
軽量でコンパクトな入門タイプなら1万円程度。電源や水道がない場所でも使用可能なエンジン式・自吸式もあります。また、先端ノズルを変えることで雨どい等の高い所や配管の洗浄など幅広く使用できます。

ホースリール

ホースリール

水害発生後、屋内屋外問わず清掃に便利なホースリール。ホースの長さは6~50mまでありますが、15~20m巻のものが一般的。
ホースの太さは7.5、9、12があり、細くなるほど一回に出る水量は少なくなりますが、水圧は高くなります。また、ホースが軽く、扱いやすくなります。価格は20m巻で2千円前後から。
最近ではハンドルを回すだけできれいにケースへ収納できるフルカバータイプが、一般家庭で主流になってきています。長さは10m・20m・30mと取り扱っています。

これまでコメリ災害対策センターが経験した災害から災害時にどのような物資が必要となるのかをまとめました。
皆様の今後の防災計画に少しでもお役に立てれば幸いです。