特集・NPO法人コメリ災害対策センター主催
コメリ防災フェスタin西区開催

講演会「自分の家の非常用持出品を考えよう」

災害は明日起きるかもしれない
だからこそ、命を守る家庭での備えを。

家族で、みんなで 実践できる防災とは?

 「コメリ防災フェスタin西区」でのべ2回行われたのが、中越防災安全推進機構・中野雅嗣先生による講演会「自分の家の非常用持出品を考えよう!」。地域や学校、家庭での防災に取り組んでいる中野先生ならではの視点で、個人の「備え」について、お話していただきました。

中野 雅嗣(なかの・まさつぐ)先生

公益社団法人 中越防災安全推進機構
特任防災教育コーディネーター
中野 雅嗣(なかの・まさつぐ)先生

もしもの時を想定 必要な備えを考える

 東日本大震災以降、「災害多発時代」と呼ばれるほど、さまざまな自然災害に見舞われている日本。
個人の防災意識も高まっていますが、「どのような備蓄をしたら良いか分からない」「忙しくて何も準備していない」という人も多いのではないでしょうか。講演会では、まず地震が起きた時に身の回りに起こることを「考えてみる」ことからスタートし、実際に被害のあった現場の写真も交えて、ライフラインが使えなくなる可能性、物流が途絶える可能性などを想定しました。それから、会場であるコメリパワー新潟西店でも取扱っている『手回し式LEDストレッチライト』などを実際に使って、会場のみなさんと会話をしながら必要な防災グッズについて考えました。

防災グッズチェックリスト

講演会で配布された
防災グッズチェックリスト

 それらを踏まえメインとしてお話いただいたのが、いざという時の「非常用持ち出し袋」について。
それぞれに重さが明記された「防災グッズカード」を使って、会場のみなさんが選んだ防災グッズの合計を発表していただきました。
重さの目安は男性15kg、女性10kgですが、実際にその重さのカバンを背負って逃げることができるのか、体験してみると、なかなか難しいという方も・・・。参加者は「とっさに持ち出す物はできるだけ少なめに」「家族構成によって大きさ、重さを工夫する」など、アドバイスを受けました。
また、普段から持ち出し品と備蓄品を整理しておくことも大切ということで、その場でリストの作成を実施。
参加者に、家に帰ったら必ず実践することをお願いしました。「災害はいつ起こるか分からない。
もしかしたら明日起こるかもしれない。想定外が繰り返す時代だからこそ、命を守るための、家庭での備えを実践してほしい」と締めくくりました。