家畜伝染病 災害時必要物資

家畜
伝染病
epidemic


宮崎県口蹄疫

平成22年4月20日に発生した口蹄疫被害。
厳しい状況の中、要請元である各自治体や団体を始め、コメリグループ各社やお取引先、あらゆる方々にご協力いただきながら物資供給を行いました。

物資供給体制/発生当時の現場の状況

宮崎県とNPO法人コメリ災害対策センターが災害協定を締結していることもあり、自然災害ではありませんが、とにかくお役に立てるのであればと対応して参りました。

経験のない家畜伝染病への対応

災害時の経験と災害対策ネットワークを生かして

  • 要請を受けた店舗では、最初どういった物資が必要なのか全くわかりませんでした。
  • 商品によっては当日中に出荷することに苦労しました。自社開発商品であればコメリの流通センターに在庫をしておりますので、すぐに対応できるのですが、お取引先から仕入れる必要のある商品もありますので、その在庫確認に時間がかかってしまいました。
    一例をあげると、雨合羽1,000着、長靴1,500足、ビニール手袋10,000双という要請がありました。ビニール手袋は、都度仕入れている商品のひとつで、このときは我々の活動をよくご理解いただいている災害対策ネットワーク協力企業にお願いして、緊急出荷に対応いただきました。その結果、要請を受けた当日22時30分頃には現地へ到着し、要望いただいたように翌朝の作業に間に合わせることができました。※災害対策ネットワーク協力企業は現在214社

最寄り店で要請を受付。全社を挙げて現場をサポート

地域のコメリ店舗を物資輸送拠点に

  • 感染が確認され、多くの物資が必要となりました。
    物資輸送によるウィルスの拡散を防ぐため、自治体の要請により、物資を発生地域に最も近いコメリ店舗一箇所に集め、自治体の車で物資を輸送するという供給方法をとりました。
  • どういった物資が必要なのか手探りの中、商品を持って行き「これはどうですか?」と確認し手配したこともありました。
  • 緊急対応として要請受付の窓口は、最寄り店のコメリハード&グリーン川南店に一本化しました。
  • 18時までに要請を受けて、在庫が確保できたものは、当日中に出荷準備を行い、翌朝には現場に届けました。
  • 4トントラックで1日に7往復したこともありました。
  • 現場近くの倉庫は他の資材ですでにいっぱいで、要請物資を一括で納品できる場所がありませんでした。そこで物資は一旦店舗に保管して、都度必要な量の物資を現場へお届けしました。
  • 場所が限られていた中で、コメリ店舗が倉庫代わりでした。納品される物資が多かった時は、川南店の他に、周辺の高鍋店、新富店で物資を保管したこともありました。九州の南エリア内の37店舗から毎日交替で応援を出し合って対応しました。

物資の備蓄。物流ネットワーク

コメリの物流ネットワークを生かして

  • 九州流通センターへ備蓄を行いました。基本として2回以上要請があったものの中で、今後も要請が大量にくる可能性があると思われる品目については、優先して備蓄しました。
  • 消石灰は最大で12,000袋ストックしました。
  • 九州センターで在庫が確保できなかった場合、全国8ヶ所(平成22年当時)の流通センター間を結ぶインフラが整っていますので、他のセンターからすぐに応援できる体制でした。
  • 地域密着型の運送会社と提携していますので、道をよく知っているドライバーばかりです。迅速な物資供給には心強い存在です。

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