見附市 / 7・13新潟豪雨災害(H16)

問題点・教訓

避難所の機能充実と運営体制について

食料、備品、自家発電設備等避難所機能の充実
検証項目の目的
防災計画に定められた避難所が、災害発生時に避難所として機能する体制を整備する
対応の分析・評価
初期の物資不足
主な課題
備蓄物資なし
収容人数の限界
今後の提案
1. 各避難所での物資の備蓄(2 日程度)
2. 物資、食糧の調達品目、ルートの想定
3. 定期的な物資点検と装備メンテナンス
4. 高齢者等に対応した避難所設備の充実(簡易トイレ、様式ベッド)
5. 避難所内のプライバシー確保
避難所の安全検証と避難所見直し
検証項目の目的
適切な避難所の選定を行なう
対応の分析・評価
施設本体の設備が被害により機能していなかった
主な課題
避難所の位置や施設選定が水害を想定していない
収容人数の限界
今後の提案
1. 施設の改築強化
2. ハザードマップによる避難所の位置再考
マニュアルの整備と市民との協働による避難所運営の円滑化
検証項目の目的
地域住民と連係をはかり、地域防災組織の協力が得られる避難所運営を行なう
長期の避難所運営を想定して準備を行なう
対応の分析・評価
災害時の職員の対応に準備ができていなかった
市民との協働体制の欠如
主な課題
避難所開設に対応した職員シフトや訓練ができていなかった
職員にも市民にも、ともに避難所を運営するという考え方ができていなかった
今後の提案
1. 避難所単位で担当者の固定化
2. 職員の訓練
3. 災害対応マニュアル作成
4. 避難所の長期運営に対する支援内容の段階的緩和又は充実方針の設定
5. 避難所運営の地域組織の編成
6. 避難所における市民リーダー育成
情報の共有化、伝達体制の仕組み
検証項目の目的
住民が必要とする情報、行政側として伝える必要のある情報を正確に伝え混乱を防止する
対応の分析・評価
職員さえ最新の情報が入手できていなかった
避難所開設の箇所の広報と避難者名簿の作成が不十分
道路情報や他の地域の被災情報が伝わらなかった
主な課題
情報受取の術が無い避難所があった
携帯がつながらない
職員不足
今後の提案
1. ITを活用した通信手段の確保
2. 防災無線、FAX等既存設備の有効活用
3. 本部と物資担当の情報一元化
4. 紙ベースの情報の有効性を再認識
5. 広報車の台数拡充、区長宅へのFAX配置
6. 通過交通車両への案内とマスメディアの利用
市民の安否確認
検証項目の目的
市民の安否確認が最優先される体制を整備する
対応の分析・評価
家屋に取残された人や、行方不明者の確認が疎かだった
主な課題
調査資料なし
調査体制なし
今後の提案
1. 避難所単位、町内単位での世帯リストを備え付け、地域住民と共に、災害発生後の一定時間内に一斉調査を行う必要があるのではないか
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