地震 災害時必要物資

地震earthquake


新潟県中越沖地震

平成19年7月16日午前10時13分に発生した新潟県中越沖地震。
新潟県柏崎市を中心として襲った生活直下型の地震で、3年前に起こった中越地震復興のさなかでの再被災でした。また、被災住民は7月の暑さの中で避難生活を余儀なくされました。

物資供給体制/発生当時の現場の状況

10時13分の地震発生後、3時には県災害対策本部から物資要請の第一報があり、対応の早さを感じました。

三年前の経験を生かして

新潟県中越沖地震 新潟県中越沖地震

災害時の業務割り当てシステムと状況に合わせた人員配置

  • 10時13分の地震発生後、3時には県災害対策本部から物資要請の第一報があり、対応の早さを感じました。
  • 3年前の地震の経験を生かして、県では平時から災害対策本部要員となる者を指名しておき、災害時には優先的に業務に割り当てるシステムになっています。最初は全員で対応し、その後状況に合わせて交代制で人員配置をしました。今回対応した救援物資の関係は農林水産部と産業労働観光部を中心に、他色々な部署から集まってもらいました。通常業務も行わなければならないので、それを考慮して人員を確保しました。

救援物資の受入れ体制と物資のパッケージ化

新潟県中越沖地震 新潟県中越沖地震

被災者への聞き取り調査により、必要物資の最大公約数をパッケージ化

  • 最初、柏崎市では、現地の物資受け入れ体制が整わないうちに、一気に無償の救援物資が送られ、柏崎市は集まった物資の整理をし、早急に必要とする不足物資の注文は県が行うことにしました。しかし現地も混乱しているので、必要な情報が入ってこない。そこで十八日以降は現地職員から情報を集め、被災者からの聞き取り調査の上、必要と思われる物資の最大公約数を集めてパッケージにし、それを五十人分一単位にして避難所へ送りました。例えばオムツ、ウエットティッシュ等を一つのパッケージにして送り、五十人ならパッケージ一つ、八十人ならパッケージ二つを送りました。

物資調達と輸送の連携

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50ヶ所以上の避難所への小口配送対応

  • 協定締結しているトラック協会に頼んで、市役所へ一旦物資を集めてから各避難所ごとに個別配送する方法、また各企業等から避難所へ直接配送していただく方法など、そのときに一番良い方法を選びました。
  • 五十以上の避難所用物資を配送するときに、小回りのきく赤帽を手配していただいたこと。四トン車では対応できないので非常に助かりました。
  • 規模の違う100箇所以上の避難所へ、迅速な配送が必要となりました。刻々と変わる対策本部からの要請への対応ぶりは、「災害時に頼りになるコメリ」と評価を頂きました。