問題点・教訓−ライフライン被害状況
ライフラインの早期復旧について
ライフラインの被災状況把握 |
検証項目の目的 |
被災状況把握することによる早期復旧 |
対応の分析・評価 |
- 主要河川架管部の漏洩、漏水の点検
- マンホール、管路、処理施設の目視、点検。管路のカメラ調査等。
- 被災状況の把握方法について、課題が残った
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主な課題 |
- 災害時における被災状況の把握方法が確立されていなかった
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今後の提案 |
- 検証によるマニュアルの整備と局員への周知
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関係機関との連携体制の構築 |
検証項目の目的 |
早期復旧のための関係機関との連携
被害状況を的確に把握し、その情報を関係機関に伝えるとともに被害状況に応じた早期の応援体制を築く |
対応の分析・評価 |
- 災害時における協定により、早い段階で管工事組合の自主的出動があった
- 下水道事業の大規模災害時の相互応援協定により速やかに応援が得られた
- 十分な要員の確保が出来なかった
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主な課題 |
- 管工事組合との協定の中では、個々の工事店の社員までは、自主的な出動を定めていなかった
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今後の提案 |
- 管工事組合との協定の中で、工事店社員の緊急出動について明記する
- 県内部(ブロック割等)の応援体制整備
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お客様への広報活動 |
検証項目の目的 |
保安確保や不安解消のための周知
迅速かつ正確で、お客様が知りたい情報を伝える |
対応の分析・評価 |
- ガス供給停止時の広報車による広報作業は順調にできた
- ガス復旧予定がお客様に広報できなかった
- 水道についての広報ができなかった
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主な課題 |
- ガス協会復旧応援隊との連絡が不十分であった
- 復旧予定等の広報手段が確立されていなかった
- 断水区域がごく一部であったため、他の作業を優先した
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今後の提案 |
- 広報手段の確立(避難所掲示・嘱託員の活用等)
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ガスの安全確保 |
検証項目の目的 |
ガス事故を起こさないための保安確保
被害状況を的確に把握し、保安規程等に基づく適切な処置を行うことにより、保安確保を図る |
対応の分析・評価 |
- 供給停止措置、ガスメーター閉止作業は比較的順調にできた
- 供給停止を判断するまでに時間を要した
- ガス漏れ通報に対応出来なかった
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主な課題 |
- 職員の緊急出動が遅れた
- 水道の修繕に人員を要した
- ガス漏れ・漏水通報の取捨選択がなされなかった
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今後の提案 |
- 緊急出動基準の周知徹底
- 初動措置の再検討(ガス・水道の優先順位、受付け内容による優先順位)
- 人員の確保
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復旧までの臨時給水・代替燃料 |
検証項目の目的 |
日常生活に必要不可欠なガス水道の供給
必要最低限の日常生活が送れるよう早期の対応を行なう |
対応の分析・評価 |
- 臨時給水作業は、早めの対応ができた
- カセットコンロは十分な量が確保できた
- カセットコンロの手配が遅れた(市手配分除く)
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主な課題 |
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今後の提案 |
- 臨時給水装置・器具の常備数の増強
- カセットコンロ・ボンベの備蓄
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水道の復旧 |
検証項目の目的 |
日常生活に必要不可欠な水道の供給
一刻も早い復旧を行う |
対応の分析・評価 |
- 大口径水道管の被害にもかかわらず、大規模断水が阻止できた
- 大口径管制水弁の完全閉止が出来ず修繕が遅れた
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主な課題 |
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今後の提案 |
- 定期的に開閉する(広範囲のにごり発生の可能性あり)
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ガスの復旧 |
検証項目の目的 |
日常生活に必要不可欠なガスの供給
一刻も早い復旧を行うための対応が必要 |
対応の分析・評価 |
- ガス協会復旧応援隊のバックアップ
- 夜間も多くの人員を残し開栓依頼に対応した
(マッピングの整備、ブロック割りが完了しており予想より早期復旧ができた)
- 供給停止範囲の絞込みが出来ず、結果的に復旧が遅れた可能性がある
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主な課題 |
- 即時供給停止の基準となる地震計の設置が1基のみで、即時供給停止基準に達しない地区まで供給停止した可能性がある
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今後の提案 |
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